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プロが教える 漏電火災の対策について

電気関係の仕事に長年従事してきましたが、その間いろんな電気に関係する事故をみて来ました。
今回家庭でも気軽に出来る、電気火災への対策について記事にしてみました。

トラッキング現象とは?

トラッキング

引用元:東京消防庁ホームページより

コンセントに差し込まれた電源プラグとコンセントのすき間にほこりが溜まり、本来通電するはずのないプラグの差し歯間(絶縁体)が、ほこりと水分によって導通する状態が長い間続いたために、ショートして出火する現象のことを言います。
要するに挿しっぱなしはいけないということです。

モバイルバッテリーにも注意

リチウムイオンバッテリーも内部の電極がショートして発火の可能性があります。
ユーチューバーで有名なヒカキンさんもこんな動画をアップロードしています。

対策

火災報知器(煙感知器)の設置

条例で義務付けられています。
まだ取り付けされていない方は業者さんに頼んで取り付けてもらいましょう。
自分で取り付けすることも出来ます。
取り付け方法はこちらのサイトを参考にして下さい。

参考 住宅用火災警報器 けむり当番・ねつ当番 全機種共通 取り付け方法 | 防災用品 | Panasonic
注意
電池の寿命は概ね10年です。気をつけて下さい。

タコ足配線をしない

タコ足配線

引用元:東京消防庁ホームページより

まぁこの画像は極端ですが(笑)いずれにせよタコ足配線は良くありません。
出来るだけコードは分散させましょう。

使わないコンセントには安全カバーを取り付ける

コンセントカバー
こういう商品もあります。
小さいお子様やペットのいたずらを防いでくれる、すぐれもののグッズです。

コードを束ねて使用しない

コードは必ず伸ばした状態で使用します。
コードを束ねた写真

こういう状態で使用するのはやめましょう。

プラグはしっかりと差し込む

プラグがしっかりと刺さっていない画像

こういう状態になっていないか確認して下さい。

乾いたふきんや布で定期的に清掃

コンセント周りとプラグも清掃して下さい。
プラグのゆるみが無いかも確認するようにしましょう。
(長期間使っていると、内部のネジがゆるんでくる場合があります)

USB付きコンセント

結局どうしてタコ足配線になるのかというと、電気機器とUSBで充電する機器の使用が増えてきたというのが大きな原因です。
理想としては、集中して刺さないことなんですが、コンセントの絶対数が足りないというのも現実的な問題です。
スマホやタブレットなどの電子機器や最近ではUSB扇風機なども夏場使う人が多い。(私も使っています)
コンセントの数が足りなくなるのも当たり前といえば、当たり前。
それじゃぁ、USB付きのコンセントがあれば便利だろうということで、こういう商品が開発されました。

リビングや寝室に、このコンセントが一つあれば便利ですね。
ちなみに私も興味があったので、少し調べてみたら「iPad Pro」は約12W(0.12A)なので、全く大丈夫だということが分かりました。
ということは、ほぼすべてのUSB機器の充電がOKです。
もしかして、これから隠れたヒット商品になるかも?笑
新築・リフォームの際はぜひご検討下さい。
注意
取り付け工事には電気工事士免許が必要です
しかし、一般的にはこちらの商品のほうが需要がありそうですね。
「雷ガード」付きですし、出張や旅行の携帯にも便利そう。

入浴中のスマホ使用(充電しながら)

感電
日本ではまだ報告されていませんが、海外では何件か報告事例があります。
危険すぎ!お風呂でスマホを使って感電死する事故が続発!4つの事例
国内でも、ユニットバスとトイレが一緒になっているところには付近にコンセントがあります。
くれぐれも入浴中、コンセントに充電器を挿して、スマホを触るのは止めて下さい。
感電の恐れがあり、非常に危険です。

その他気をつけておきたいこと

アース線の未接続

アース線の接続

この様にアース線は確実に接続して下さい。(水回りの製品)
(アース線が外れないように、念の為私は絶縁テープを巻いています)

アース線の接続が必要な電気製品
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 電子レンジ
  • ウオシュレットetc

古い電気製品(15年以上使用)

電気製品を長年使用していると、どうしてもコードやプラグだけでなく、中の電子部品も傷んできます。
その中でも必ず使われる『コンデンサ』という部品があります。
『コンデンサ』とは電気を蓄えたり放出したりする電子部品ですが、経年劣化で下手をすると、発火する恐れがあります。
古い電気製品をいつまでも使用するということは、危険と隣り合わせていると考えて下さい。
高齢者のみの家庭は特にこの傾向が強いようです。
(物を大事にしすぎる)
又プラグを抜く時、プラグを持たずにコードを持って抜き差ししていると、プラグ部分のコードが傷んで(コード内でケーブルの芯線が断線する)感電や発火する恐れがあります。
コード内の芯線は非常に細いので(断線しやすい)
くれぐれもコードを抜く時はプラグを持って抜き差しして下さい。
これは工場でもよくある事例です。

実家などに帰省した時は、一度チェックをしたほうが良いでしょう。

ホーム分電盤のチェック

(メインに漏電ブレーカーが付いているか?)
漏電ブレーカー

最近はさすがに漏電しゃ断器付きの主幹ブレーカー(家庭にある一番大きなブレーカー)が付いていない家庭は減りました。
が、今だに一部の公団住宅や、市・県営住宅で昭和の時代に建てられた物件では存在していますね。
もちろん個人の住宅でも同様です。
工事業者に依頼して、早めに交換することをお薦めします。

ブレーカの改造を勝手にしない

ナイナイ岡本さん自宅の電気事故であわや「死んだかも」
2018年7月13日付
この記事読んで驚きましたが、どうしたらこういう発想にたどり着くのだろう… 😳
良い子の皆さんは絶対に真似しないで下さいね笑

注意
有資格者以外分電盤の改造は法令で禁じられています

ちなみに工場や建設現場ではこんな対策を

最近工場では、コンプライアンス(法令遵守)の強化にともない、工場内で使用する電気工具を年に1〜2回定期的に点検するところが増えてきました。
新規に電気工具を持ち込むときも必ず点検を受けます。
(建設現場も同様)
点検には絶縁抵抗計(メガテスター)という測定器を使用します。
これは世間では馴染みの薄いテスターなので、知らない人が多いと思います。
家庭でもこういうテスターがあればよいのですが、いかんせん個人が持つには金額が高すぎる。
メガテスター

共立電気計器 (KYORITSU) キューメグ 3レンジ絶縁抵抗計 (125V/250V/500V)
じゃあ、これを使って何を調べるのか?
このテスターを使えば、次の様な工具の不具合を見つけることが出来ます。

  • 電気 コード内の断線
  • 絶縁不良(アース線とプラスマイナス線の接触)
もし誤って不良工具を使用した場合、最悪次の事故や被害が想定されます。

停電(エリア内すべて)

工場内でいきなりこれらの不良工具が原因で停電した場合、その損失額は計り知れないことになりますからね。
パソコンのデーターも当然被害を受けますが、最近工場では無停電電源装置(UPS)を設置するところが増えてきており、不意の停電に対処しています。

UPSとはUninterruptible Power Supplyの略で、「無停電電源装置」と訳されています。 … バッテリーに蓄えた電気をUPSに接続した機器(負荷機器)に途切れることなく(無瞬断で)供給します。 ただし、バッテリーから供給できる時間は、バッテリーの大きさ(容量)で決まるとのことです。
引用元:ニシム電子工業のサイトより

感電

不良工具や機械と知らずに使用することによって漏電した結果、感電して最悪死に至るケースもあります
(特に工場や建設現場では200ボルトの溶接機なども使用するため)

火災

漏電電流が原因で、周囲の可燃物に火花などで引火したり、蓄熱などで発火したりします。
一番怖いのはこのケースです
家庭でも十分起こり得るケースなのでくれぐれもご注意下さい。
家庭では最初に説明した、トラッキング現象がこれに当てはまります。

まとめ

電気火災を起こさないためにも、しっかりとした対策とチェックをおこたらないようにして下さい。
何度も言ってますが、くれぐれもDIYで分電盤を触ったり、スイッチやコンセントの取替えなどをしないようにして下さい。
以上、お読みいただきありがとうございました。
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